コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

月: 2016年9月

彼らは「カケラ」は持っている

私が2015年になんとか完成させた教材「文法解説動画」について。
なんでそんなものをつくろうと思ったのか?という動機を書いておく。

現任校に転勤してきて、数年がたった。
私は講師経験が長かったので、勤務校は数校経ているが、その中でも進学校と言える学力層だ。

けれど、彼らは「あれっ?!」と思うほどに、自分の英語力に自信がない。
勉強を真面目にやっていないというわけじゃない。彼らは学業にも一生懸命だ。
その一方、結構、教員側から見て「何で?」って思うような簡単なことをポカしたりする。

でも、それは、彼らが「知らない」というわけじゃない。
彼らは文法項目として「知っている」し、練習する。
だけど、「それがどういうときに使うのか」「それは他のものとどう違うのか」というような点での意識が薄いみたいだ。

だから、テストとかでも、(    )うめはできる。
パターン的な練習で、「反応」することはできる。
しかし、それは彼らの頭の中で、バラバラの「カケラ」。
つながっていないから、実際に使おうというときにうまく使えないのではないか。

そして、彼らは「高校生」だ。
彼らには高校生としてのプライドがある。
もう一度中学生のようなやり方をするのには似つかわしくないし、
彼らは「カケラ」をもっているのだから、まだもっていない人に対するものと同じではまずい。
文法の「カケラ」を自分の脳内でつなぎ合わせるための、
「確認」「とらえなおし」の機会のほうが、必要な気がする。

なので、私が作った教材は、
・もう当然彼らは「知っている」文法のカケラについて
・でも、そのルールを改めて、自分の必要な時に「確認」するための
・自学用の動画教材(授業以外で見られるように)
なのだ。

コメントする

前任校で、1学期の中間テストが終わった後に必ず私がやっていた事

それは、「ノートについての話」である。
英語1,2,readingでは、私は必ずノートを「テスト勉強用に」つくらせていた。
ただし、授業ではハンドアウトを使うので、ノートを使うことはなかった。
フォーマットだけ指示して、後は生徒につくらせ、テスト時に提出させて…というかたち。
もちろんそれは平常点になるわけだが、1学期中間テスト後に必ず行うのが、「よいノートの紹介」だ。

「自分のノートは、本当にテスト勉強に役立ったか?」

ということを必ず問いかけ、その上でよいノートの例を紹介していた。
彼らはよく「どう勉強していいかわからない」というが、君の隣に座っているクラスメートが、こんな方法で勉強しているんだよ…というのを伝えたくてやっていた。
それは、「教師」の私が直接教えるより、雄弁で効果的だ。
どうしても今の時代、「勉強について真面目に話すのは格好悪い」という感情が彼らに付きまとう。だから、勉強方法とかを堂々と教えあう…というのは、あんまりなかったりする(進○○ミの漫画ではよくあるけどねwwwww)
勉強しなきゃいけない、やり方がわからない。
だからこそこちらからのサジェスチョンが必要なわけだが…私はいつも、こんなふうなB4裏表のプリントにしていたものだ。

notehukushu1

notehukushu2

 

そうすると、次には工夫してきたノートが増える。

先生がやれって言うからとりあえず写した、というのでも、それはそれで私は評価する(それもしない学校に勤務していたこともあるのでね)。
それでも、ただの写経より、頭を使うことを学んでほしい。
だからこそ、6月の今の時期、必ず私はコレをやっていたのであった。
(今はちょっと勤務校が変わって状況が違うのでやってないのですが…( ´∀`))

コメントする

いろいろなモノで名詞を修飾しよう!

ダウンロードはこちらから(*^◯^*)
https://drive.google.com/file/d/0B0kcpAZiVMyLRkQ1VmJmeWp2OFE/view?usp=sharing

これは、関係詞の復習に入る前に、あらためて「何のために関係詞を学ぶのか」というところを
整理するために作ったハンドアウトです。
結局、名詞を修飾して「長い名詞」をつくるためなのですが、
そのあたりを生徒はあまり理解していません。

なので、
○形容詞ひとつなら、名詞の前に置く
○Theなどの冠詞は、そのさらに前に置く
○形容詞の仕事をする句は、名詞の後ろに置く
○文で単語を修飾する方法は、分詞を使うか/関係詞を使うか して後ろから

という点をあらためて整理します。

同時に「日本語ではそういう修飾する語は全部その名詞の前に置く」という点と比較させます。

これにより、英作文で、修飾のついた名詞をつくる手助けにします(*^◯^*)

コメントする

私の授業記録ノートを紹介します

「授業記録ノート」、というやつをつけている。
授業の進度や、どのようなことをやったかを記録しておくために。
以前はパソコンで書いていたが、こっちのほうがメモなども早かったので…

一週間、見開きで2ページを使います

jugyonote1

右ページは「どこまで進んだ」「次はここから」という進度の状況や、提出物情報など

jugyonote2

左ページは「こういうことを試したらこうなった」「ここがダメだった」「今度はこうする」などの詳細を記載するところ。

jugyonote3

特に、私は同じ科目をたくさんのクラスで持っているので、進度調整に役立つ。
ちょっときもち的につらいけど、「失敗した(´;ω;`)」「これはアカンかった(´・ω・`)」ということも書いておくべき。
100円あれば(ノート代)できるので、いかがっすか(*´∀`)

コメントする

何でもかんでも動画にしてネットにおいたら教育として成功かっつーとそうじゃあねえぞ

、というお話。

このインターネットの普及により、ネット環境があれば様々な情報にリアルタイムにふれることが可能になった21世紀初頭。
特に、手のひらサイズなのにかつてのコンピュータのごとく使えるスマートフォンの登場により、『ユビキタス』(いつでもどこでも望んだ情報が得られる)が実現したのである。わーい!(*^◯^*)

すると、当然、それを教育にも使いたい!となるよねー
というわけで、この職に就いたときから、私の個人的な研究テーマは「ICTと教育」なのだ。
特に「反転授業」など、家庭で動画を見て学習して…という新しいアプローチに興味津々だ。

しかしながら。
ここで、私が…「公立高校の教員」である私が思うことは、

「何でもかんでも動画にしてネットにおいたら教育として成功かっつーとそうじゃあねえぞ」

ってことだ。

動画教材には利点がある。すなわち:
○段階を踏んで情報を伝えられる
○ビジュアルや音声も同時に伝えられる

だが、忘れてはいけないのは、その裏返しの弱点もあるということ。すなわち:
×一気に多くの情報を扱えない
×必要なところを一瞬で見たり、別のものと比べることが少し面倒

紙の教材(テキストデータ教材)の利点・弱点も書いてみよう:
○情報を詰め込める
○ぱらぱらめくったり目線を走らせたりで、必要なところを割と早く見つけられる
(もちろんそうしやすくするための工夫は必要だぞ)
×一気に多くの情報を与えるので、理解がまだ深くない学習者にはわかりにくい

大事なのは、この両者の特性を考えて使うことだ。
例えば、ある文法項目について。
もうそれを学んでいて、よくわかっている生徒なら、いちいち最初から最後まで見ないといけない動画より、プリントでぱっと必要なところを探すほうが早いだろう。
しかし、その文法項目についてあまり習熟度が高くない生徒なら、情報を少しずつ、少しずつ出していく動画を「わかりやすい」と感じる。

大事なのは、使用するための目的だ。
そこを見失ってはいけない。
だから、ねこもしゃくしも「とりあえず、勉強のための動画をつくってネットにおけばいいんや!アプリにすればいいんや!」という今の流れには、懐疑的なワイ将なのである(*^◯^*)

またこの「学校と動画教材」についてはいろいろ書きたい。

コメントする

えいえいじしょであそぼう

ダウンロードはこちらから(*^◯^*)
https://drive.google.com/file/d/0B0kcpAZiVMyLQ2s2VngzbUE4TWM/view?usp=sharing

かなり昔に作った奴をサルベージ(*^◯^*)
所要時間は15~20分:
英英辞書の解説(品詞や発音記号など)→例(studyの1番目の定義を皆で訳す)→練習問題を各自でやらせ、答え合わせ
期末考査後の短縮授業のために作成。

私個人としては、授業の予習として英英辞書を使うのはちょっと高校生には無理だと考えており(時間が非常にかかることと、定義を読み下すのも大変という意味で)、普段から生徒に「英英辞書を使うべき!」というつもりは全くないのだが…
しかし、意欲のある生徒が「ああ、こういう勉強方法もあるのか!」と気づいてくれたり、「ふーん、英語でこの単語ってこういうふうに説明するのか―」と面白がってくれる子がいたらな、と思って作成した。

ちなみに、練習問題は基本的に中学レベルの語ばかりで作ってある。
答えは、順に…
desk/textbook/university/cake/eye baseball

コメントする